転職と住宅ローン

4月は転職の季節でもあります。

気持ちも新たに転職された方も、4月半ばも過ぎ、少し慣れてきたころでしょうか。
転職を機に引越しをされたり、いずれは、お住まいを賃貸からマイホームへと考えている方もいらっしゃる事でしょう。

当社に家づくりをご相談いただくお客様から、最も多く受ける相談が、家づくりの資金に関するものです。
中でも住宅ローンに関するご相談が最も多く、先日も、とあるご家族から相談を頂きました。

その内容というのが、ご主人が現在転職を考えているとのことで、その転職が住宅ローンの借り入れに影響するのかどうか、というものでした。

今回は、転職と住宅ローンに関することをお伝えします。

まず、結論から申し上げますと、転職というのは、基本的に住宅ローンの借り入れにとってマイナスにはたらきます。
転職後すぐに住宅ローンを組むのは、不利だということです。
金融機関のいう転職後というのは、転職してから概ね3年間です。

なぜかというと、金融機関がお金を貸し出すときには、あなたから返済してもらえる見込みがあるから貸し出すわけです。しかも住宅ローンですと、大抵の場合、少額ではなく1000万円を超えるような大きな金額の借り入れです。
そうなると、「ちゃんと返済し続けられるだけの収入があるか」といったことまで、金融機関は見てきます。

ちなみに、金融機関が住宅ローンを貸し付ける際に、あなたが働いている会社や環境を尋ねることが多いのは、「あなたが住宅ローンを返済できるか」という「あなたへの信頼」+「あなたが働いている会社は(倒産したりせずに)あなたが住宅ローンを払い続けられるよう給与をあなたに払い続けられるか」という「あなたの会社への信頼」も見られているからなのです。

転職直後に住宅ローンを組もうとした場合では、

「安定して住宅ローンを返済できるか」
      ↓
「安定して給料をもらえるか」
      ↓
「転職後の会社で長く働き続けられるか」

というような不安材料が生まれるため、借りるための審査において、不利になるのです。

もちろん例外的なこととして、
「同業界で、今より規模の大きな会社への転職で、年収が上がる」
「会社の要請によるグループ会社への転職」
「資格を活かした専門職への転職」
など、転職がデメリットに働かない場合もあります。

ただこれらは、なかなかハードルの高い条件でもあるため、やはり住宅ローンを組むのは、転職前か転職後3年以上経ってからの方が良いでしょう。

とは言っても、まったく手立てがないわけではありませんので、
もし転職後1年以内で住宅ローンをお考えの方は、一度当社へご相談ください。

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